【背景美塾】背景力に目覚めた1年後、準グランプリを得た話。

【アシスタント背景美塾MAEDAX派】という教室で学んだら、漫画の背景作画に対する苦手意識がなくなったというお話を前回いたしました。

今回は、その教室で行われている年1回の背景No.1グランプリ戦(Hi-K1グランプリ)にて、プロの漫画家さんやアシスタントさんもエントリーされていた中で、アマチュアの私が準グランプリ(第2位)を受賞するに至った経験・・・どんなマインドで挑んでいたかについて、書き残そうと思います。

 

2014年に行われた第1回は、予選用と決勝用のテーマがそれぞれに用意されており、予選は約1か月間、決勝は約2週間の制作期間が設定されていました。(現在は数か月前からテーマ発表&1テーマのみ)

予選テーマは『これが私の理想の家』、決勝テーマは『夢のある(or夢のない)50年後の家』でした。

予選で描いた作品はこちらです。

お菓子の家を現代の建築物に見立て、3階は仕事場、2階は自分の生活スペース、1階は両親の生活スペース、という設定で描いたものでした。3階ではまだ仕事をしているのですべての部屋に電気がついて、2階は寝室だけ明かりが、1階は完全に就寝している状況を表現しています。

講評は「技術的なことは良いし、モチーフ選びも工夫されているが、理想や憧れの伝わり方が弱い」でした。

自分としては憧れや夢としてイメージする家をそのまま描けたつもりでいましたが、不特定多数に向けての共感は意識していませんでした。テーマに「私の」となっている以上、独りよがりになる傾向は致し方ないのかもしれませんが、1位になった方の作品は【大きな木にログハウスが建っている】絵で、見る人それぞれが自分を投影しやすい家だったので、納得でした。技術的にもあおり気味の構図で工夫されており、自然な開放感があって素敵でした。

(予選作品の講評は決勝戦の審査中に聞いたので、決勝作品を制作するときは自分の内省だけで挑んでいたことを補足しておきます。)

予選を通過し、決勝で描いた作品はこちらです。

50年後の家ということで、私は夢のある方を選択しました。講師の先生方の評価とニコ生視聴者の投票で優勝者が決まるので、夢のない方では単純に難易度が上がると考えたからです。個人的な好みでも、夢のある作品の方が描いていて楽しいので。

ちょうど2014年頃は、宇宙で無重力状態を4分間体験する旅行が発表された時期ですから、「それなら50年後は宇宙に別荘をもつセレブがいても不思議ではないだろう」とアイデアが湧きました。

各階の内訳は予選作品を継承しているので根本的なところは同じですが、「宇宙に家を」という現実的に手が届きそうな夢の設定は多くの方の共感を得ることができました。アイデアには自信がありましたから、優勝するつもりで挑んでいましたが、結果として準ブランプリをいただくことになりました。アイデアを、より魅力的に伝える工夫が足りなかったのだなと分析しています。

技術だけで考えれば、パースも形の取り方もペンの使い方もトーンの削り方も、背景美塾の各講座で1年~1か月前にかけて、乾いたスポンジが水を吸うように学んだばかりですから大健闘なのですが、悔しさはもちろんありました。一方で、当然の結果であるとの自己分析はできるので、素直に受け止めることもできています。全力を出したうえでの2位ですから、今でも胸を張れる、思い出いっぱいの背景画です。当時ニコ生で私の作品へ投票してくださった皆さま、ありがとうございました。

 

個性を出し、共感を得るために没入から戻り俯瞰する視点を持ち、最大値の技術をぶつけて、一番魅力的(効果的)に見える構図を追求し、制作する。これがHi-K1グランプリ攻略ポイントかなと、今の段階では思っています。このポイントは漫画やイラスト制作に通ずるところがあると思うので、心構えを深めることができ、良い経験になりました。

全力でオリジナルの背景に挑む機会は滅多にないので、今後の力作を楽しみに、Hi-K1グランプリを追いかけて見ていきたいです。

 


アシスタント背景美塾MAEDAX派

漫画の背景やネームを、基礎の基礎から優しく楽しく! 短期間(数日~週1全2~4回)&少人数で学べる教室です。初心者~プロまで、幅広い受講生さんがいらっしゃっています。

  • 初級講座
  • 中級講座
  • マンガ作画講座(ペン入れトーン基礎/プロ原稿体験/岩/水/炎/爆煙)
  • 料理作画講座
  • ネーム美塾/キャラネーム講座/ネーム茶会
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  • キャラクターカラー講座(カラーインク/コピック)
  • トレース講座(背景/素材)
  • 特別講座(ゲスト講師によるイベント的講義)など

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